個人事業主や法人化したばかりの一人社長の方には、クライアント様を信頼して口約束だけで仕事をしている人も多いのではないでしょうか。
私も恥ずかしながら起業して5年目にして、初めて契約書を用意しました。
これまでもお相手から契約書を求められた場合は作成していましたが、今年に入りどのお客さんとも契約書を交わすようになりました。
結果的に契約書を作成して、良かったことばかりでした。
契約書を作成するメリットを紹介します。
口約束だけで仕事をしている人は参考にしてくださいね。
トラブルを未然に防ぐことができる
口約束の時はクライアントの常識と、Web業界の常識が食い違うことが多々ありました。多くの場合、そのつど説明をすることで、分かっていただけるクライアント様ばかりでしたが、中には「理不尽だなー」と感じることを言われる場合もありました。
今になって考えると、お互い冷静ではないタイミングで認識のズレをすり合わせるは非効率ですよね。
契約前、お互いに冷静なタイミングで「〇〇の場合、△△という対応を取らせてもらいます」と説明した場合、ほとんどのクライアント様はすんなりOKしてくださいます。
もちろん「この条件は飲めないな」と言われる場合もあります。
それはトラブルではなくビジネスの席での交渉なので建設的に話が進んでいきます。
ステータスを上げることができる
契約書を作成して、最もよかったことは、自分のステータスを上げることに成功したことでした。
個人事業主や一人社長の場合、独立しているとはいえ、クライアント様から対等に扱ってもらえない場合もあります。
このように対等に扱ってもらえずステータスが低い場合だと、(Web制作だと)クライアント様からの原稿や素材の準備をしてもらえずに、スケジュールがストップしてしまいます。
納品もできないので、収入もストップしてしまいます。
普段の仕事が忙しいクライアント様に「〇日までにこれを提出してください」「〇日までにこのシートを埋めてください」とお願いしても、制作者側のステータスが低いとなかなか期限を守ってもらえません。
契約書や書面を充実させることで、クライアント様から「この人はちゃんとしているな」、「ビジネスの土俵に上がっているな」と無意識に思っていただけるので、必然的にこちらが個人事業主だったとしてもステータスが上がり対等な関係が築けます。
個人事業主の場合、起業当初は法人よりも価格が安いということで、ある程度仕事を受注することができます。
でも、安いからという理由だけで受注をした場合、クライアント様と対等な関係が築けません。
そして、結果てきにクライアント様の成果も引き出せず、双方にとって残念な結果になります。
あなたが個人事業主で、自分のステータスが低いと感じている方がいましたら、契約書を作成してクライアントと対等な関係を築いてみてはいかがでしょうか。